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サマーカットってほんとに必要?【にゃん通Vol.5】

猫のサマーカットは涼しい?

暑い夏、毛が密な猫ちゃんは毛が多くて暑そう・・・
うちの子に被毛を短くする『サマーカット』をしてあげたい!と思われる方も多く、
にゃん子ん家でも多くのお問い合わせをいただいております。

でも、ちょっと待って!

被毛には、体温調節をしたり、皮膚や体を守るという役割があります。
涼しくなりそうだからと安易にサマーカットをするのではなく、
サマーカットのメリット・デメリットを理解して行わないと思わぬ失敗をしてしまうこともあるのです。

サマーカットとは?
サマーカットとは、バリカンを使って猫の被毛の一部や全体の毛を短く刈り込むカットスタイルのこと。主に、暑さ対策などを目的に行われます。顔と尻尾の先だけを残したライオンカットもサマーカットのひとつとされます。

サマーカットのメリットとデメリット

メリット

毛玉や被毛のお手入れが楽になる
短くすることで風が通りやすくなるため涼しくなる
肌の変化に気づきやすい
など

デメリット

施術中に猫にストレスがかかる
被毛が作り出す空気の層による断熱効果がなくなり、熱中症のリスクが高まる
紫外線の影響を受けやすくなり、日光性皮膚炎等にかかるリスクが高まる
皮膚がむき出しに近くなるため、蚊に刺されやすくなる
不安を感じて過剰にグルーミングをして禿げたり、皮膚を傷つけてしまう
など


このように、サマーカットにはメリットとデメリットが存在します。
にゃん子ん家ではサマーカットのデメリットのことも考えて、基本的にサマーカットを推奨しておりません。

ただし、皮脂が多くてすぐにもつれてしまう猫ちゃんなど、サマーカットをしないことで逆にストレスを感じたり、
病気のリスクが高まる場合にはサマーカットをした方が良いケースもあります。

猫ちゃんのカットやバリカン、普段のお手入れでお悩みの際は是非ご相談ください。
猫ちゃんが夏を快適に過ごすための最適な方法をご提案いたします。

サマーカット以外の暑さ対策

猫ちゃんの暑さ対策には、サマーカット以外にもさまざまな方法があります。
レーキングや部分カットも是非ご検討くださいね。

夏におすすめ!レーキング・部分カット

レーキング
トリミングナイフを使ってアンダーコートの余分な毛を取り除き、通気を良くすることができます。
部分カット
おなか部分やお尻の毛をハサミで短くして、体の熱を逃しやすくしたり、トイレ後のお手入れがしやすくなります。