猫ちゃんに歯みがきって必要?
猫は歯垢(しこう)が歯石(しせき)になるスピードが早く、人よりも『歯周病』になりやすいと言われています。
歯周病は歯や歯茎が破壊されるだけでなく、進行すると全身疾患を引き起こすこともあります。
3歳以上の猫は70%以上が歯周病を発症するとされており、高齢になるほど発症率も高くなります。
大切な愛猫の歯と健康を守るためには、日々のデンタルケアがとても大切です。
ブラッシング等でお口の中の汚れを落とし、歯に歯垢がつかないようにすることが歯周病予防の第一歩です。
そのため、ペットの猫ちゃんには歯みがきは必要不可欠であると考えます。
歯周病ってどんな病気?
歯周病は、歯垢の中の細菌が原因となって起こる炎症です。
歯肉などが炎症を起こしているため食事が出来ず、体が弱ってしまったり、
口腔内の菌が血管を通って運ばれ、腎臓や心臓、肝臓などに悪影響を与えることもあります。
歯周病は猫から猫、猫から人間に感染したり、人間から猫へ感染することもあります。
※このように、人と動物の間で伝播する感染症は「人獣共通感染症(ズーノーシス)」と呼ばれます。
歯周病の主な症状
歯肉の赤み・腫れ、出血
強い口臭、よだれ
痛みによる食欲不振 など
デンタルケアの方法
歯垢が歯石に変わるまでの日数は、約1週間(4〜7日)と言われています。
毎日歯みがきをするのは大変・・・という方は、少なくとも4日に1回の頻度でケアをすることをおすすめします。
歯ブラシを使って歯磨き
歯ブラシを歯の根本部分に対しておよそ45度の角度であて、小刻みに揺らすように優しく磨いてあげましょう。(写真1)
臼歯(奥歯)は特に歯垢がつきやすいので重点的に磨きましょう!(写真2)
(写真1)
(写真2)
歯ブラシは、猫の口に合わせてヘッドが小さいタイプがおすすめ。
歯ブラシの毛が360度ぐるっとついているタイプだと、どの角度でも磨けるので便利です。
とはいえ、いきなり歯ブラシで磨くのは難しいと思うので、
最初はお口周りを触られることに慣れてもらうなど、少しずつで良いのでステップアップしていきましょう。
慣れないうちは以下のような歯みがきグッズやおやつを使うのもおすすめです。
歯みがきシート
歯ブラシで磨くのが難しい場合は、歯みがきシートを指に巻きつけて、直接汚れを拭き取るのも効果的です。
歯みがきのついでに歯ぐきをマッサージすることで、健康な歯を維持することができます。
歯みがきおやつ
そもそも、抱っこしてお口を触らせてくれない!
という猫ちゃんには、直接触らずともケアできる歯みがきおやつもおすすめです。
歯みがきの練習中のご褒美としても◎
飲む歯みがき
歯みがきが苦手な猫ちゃんには、普段の飲み水に混ぜるだけでケアができるものもあります。
使用中、明らかに水を飲む量が減ったりしていないか注意して見る必要はありますが、手軽にデンタルケアができます。
にゃん子ん家でお取り扱い中の歯みがきグッズ&おやつ(一例)
歯みがきシート
歯みがきおやつ
歯みがきおやつ
いつから始める?
仔猫であれば、小さいうちに行うのがチャンス!
大きくなった時にお利口さんに歯みがきをさせてもらえるように、
乳歯が生え始めたタイミングで歯みがきトレーニングを始めましょう。
大人になってからでも遅くはありません。
1日でも早く初めて、歯周病や様々なリスクから愛猫を守ってあげましょう!
まとめ
猫ちゃんにも歯みがきは必要!歯みがきはできれば毎日、少なくとも4日に1回は行う
歯周病は歯だけでなく、全身にも影響を及ぼすこともある
デンタルケアの方法は様々。その子に合わせた歯みがきをしよう
様々なデンタルケアの方法がありますが、どれも継続的にケアすることで効果が発揮されます。
歯みがきはサボらず毎日するのが理想です。
動物病院等で猫の歯みがきを実施しているところもあります。
お家で歯みがきが難しい場合はプロにお任せするのも一つの手です。
もちろん、にゃん子ん家でも歯みがきオプションをご用意しているので、
気になる方はお気軽にスタッフにお声がけくださいね。
ご予約・お問い合わせはお電話にて受け付けております。
※グルーミング中や猫ちゃん対応中の際には電話にでられないこともございます。電話が繋がらない場合には恐れ入りますが、時間をあけておかけ直しください。